大人の花ブログ

暑い夏にプロが勧める花、ベスト5!

暑い夏に、プロが勧める花ベスト5!

夏は暑くて、花が持たない!!
よくお客様からそんな話を伺います。
気温が高いと、花の老化現象が早まるので
花もちが悪くなるのは、自然な事なのですが
それを何とかしたい方に、ちょっとした提案です。

まずは定番ですが、これですね(笑)
菊と言っても最近は色々あって、輪菊、小菊やスプレー菊の他に
ディスパットマムと呼ばれる、ピンポンマムや、アナスタシアなどの洋風な菊もあります。
色は、赤、白、黄色、ピンク、オレンジ、グリーン、ベージュ、複色系などたくさんあります。
写真の花はピンポンマムですね。コロンとしてて可愛いので
アレンジに入れたり、結婚式のブーケに使ったりもします。
ただし、ピンポンマムは花びらが散りやすいので、花の扱いは注意が必要です。
色味や種類がほんとに色々あるので、オシャレな感じの菊だけのアレンジメント、
なんてのもいいかもしれません。
ちなみに、輪菊は葉も重要で、葉っぱがピンとしてツヤツヤしている物は鮮度がいいです。
日本においては、菊は元々は外来種で、薬草や観賞用植物として中国から伝来したそうです。
平安時代に用いられ始めて、宮中では菊の節句とも呼ばれる
重陽の節句(旧暦9月9日)が明治時代まで行われ、
現在でも皇室園遊会(観菊御宴)として行われています。
鎌倉時代に、後鳥羽上皇が身の回りのものに使用したことにより
天皇および皇室の紋となったと言われ、日本の南北朝時代以降には
天皇より下賜されることにより
公家や武家の間で、家紋として使用されるようになったそうです。
世界的には、フランス、ポーランド等の一部のヨーロッパ諸国において
白菊が墓参に用いられ、中国、韓国でも葬儀の際に菊が用いられることが多いそうです。

カーネーション

一輪の物とスプレー(枝分かれ)したものがあります。
色は、切花の中で一番多いかもしれません。個人的には複色系が好きです(笑)
基本的に長持ちする花ですが、輸入物よりは国産で、
さらに、地場の鮮度の良い花だと、なおさら持ちが良くなると思います。
初めにカーネーションの改良が始まったのは
16世紀頃のイギリスで、最初は白や赤などの品種から作りはじめたとされています。
母の日の花としてよく知られている赤いカーネーションも
もとは野生種に無かった品種だったのです。
「カーネーションといえば赤色」というイメージが強いので
元々無かった色だと知ると驚きですよね。
17世紀頃には、さらにさまざまな色の品種の開発が進み
それと同時に花の形も種類を増やし
大輪のものから八重咲のものまで、数多く作られるようになりました。
その後フランス、アメリカとカーネーションの改良の舞台は移り変わり
現在流通している品種に近いものが、続々と作られていったのです。
ちなみに、カーネーションが日本に入ってきたのは、江戸時代初期頃だと言われていて
当時の貿易相手国であった、オランダから持ち込まれたと考えられています。

ルリタマアザミ

基本は青ですが、たまーに、緑っぽい花もあります。
青紫の小花が集まった、個性的な姿の丸い花序をつけます。
葉や花にトゲがありアザミによく似ていますが、アザミ属ではありません。
一応、キク科の多年草です。別名はエキノプス。
花は4~6cmでつぼみの期間も観賞価値があり、花つきも良好です。
葉は葉縁が鋭いトゲ状になっていて触るとかなり痛いです。
庭に生えてるイメージなので、ナチュラル系のアレンジや花束におすすめです♪
日当たりの良い山野に生育する草丈60~120cmの多年草です。
日本には昭和時代の初期に薬用および観賞用として渡来しました。
茎と葉は、アザミによく似ていますが、花は球形でアザミとは違った形をしています。
株はロゼット状で、茎は下部では分枝せず、上部で分枝し、花茎は直立します。
和名は、花が瑠璃色の球形で、茎と葉がアザミに似ていることに由来します。
別名のウラジロヒゴタイは、九州の阿蘇山麓に自生するヒゴタイ(平江帯,肥後体:Echinops setifer)の仲間で
葉裏に灰白色の細かい綿毛が密生していることに由来します。
ユニークな形でドライフラワーにも人気の花です。
種子にエキノプシン(echinopsine)というアルカロイド(alkaloid)が含まれていて、小児麻痺や低血圧症の治療薬とされています。

ひめひまわり

学名はヘリオプシスで、キク科の多年草です。
ヒマワリを一回り小さくしたような花を多数咲かせます。
夏の暑さにも負けずに、力強く咲き続ける丈夫な宿根草で
花壇や切り花として利用されています。長日条件で成長開花し6月から10月ごろまで
長く花を咲かせますが、種や品種によっては開花期間が短いものがあります。
低温短日で休眠に入り、地上部が枯れて、地下の株で冬を越します。
地下茎は出ませんが、地中の株元に多数の芽ができてふえます。
ヘリオプシス属は北アメリカに12種ほどが自生していますが
利用されるのは、ヘリアンソイデス種の変種スカブラがほとんどで
品種も多数育成されています。花色は黄色で、個体や品種により濃淡があり
花径は2~8cmくらいまで幅があります。一重咲きや半八重咲きから
半球状に盛り上がる八重咲きまであり、花弁が管状やスプーン状の品種もあります。
一重咲きのものは個体差があり、品種名のないものがほとんどです。
欧米では「ヴァニラ・アイス」という白に近い淡黄色で、管状花が黒い品種が有名だが
他にオレンジ色・黄色・ピンクなどの花色の品種もある。ちなみに、写真は旭という品種です。
イギリスやドイツなどでは、花壇や切り花用に盛んに栽培されているが
日本での生産量はそれほど多くないようです。
確かに、ひまわりの方が断然よく見かけますね。
花屋的には、ひめひまわりというと、写真の旭をイメージするんですが
たまーに一重のが来ると、イメージがちょっと違うのでびっくりします(笑)




胡蝶蘭(鉢物)

切花が持たない時は、鉢物はどうでしょう?(笑)
ちょっと反則かもしれませんが、鉢物の中でも長く花が楽しめる胡蝶蘭をオススメします♪
少しお高いイメージはありますが、温室があれば上手くすると毎年花を楽しめます。
属名は、ギリシャ語のPhalaina(蛾)とopsis(見かけ)の2語を組み合わせて
「蛾のような」という意味合いになります。これは、胡蝶蘭の原種のひとつである
ファレノプシス・アマリビスの花の形が、熱帯に生息する蛾に似ていることに
由来すると言われています。
学名は、Phalaenopsis(ファレノプシス)「蛾のような」とaphrodite(アフロディーテ)
「ローマ神話に出てくる愛と美を司るギリシア神話の女神」が合わさったものになります。
そして日本では、咲いている花を見て、蝶が優雅に舞っている姿を連想させることから
「胡蝶蘭(コチョウラン)」と名付けられました。
日本では「蛾」だとイメージが悪かったこともあり、「蝶」になったと言われています。
納得ですね。
開店のお祝い等に、胡蝶蘭の鉢物を贈る事が多いですが、お供えに使う場合もあります。
切花だと、一本でも入っているとお花が豪華に見えますね♪

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